Marathon2 Durandal


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シナリオ紹介

Marathon2デュランダル

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ストーリー概要

Marathon2 DurandalはMarathonの期待の続編としてBUNGIE社からリリースされました。(marathon open sourceよりフリーとなったこれをダウンロード可能)

前作Marathonから15年後、きまぐれなAI・Durandalがエイリアン・プフォールをさらに打ちのめすためにプレイヤーをつれまわして活躍します。

時には荒れた惑星の遺跡でボブと共に闘い、あるときは溶岩の中を、あるときはエイリアンの船でエイリアンを倒しながら古代より眠るAIのなぞを解明していきます。

前作よりもさらに洗練された描画エンジン、新しい武器、多様なステージのなかで思う存分暴れてください!

以下の節では、Marathon2 Durandal各章の概要をさらに詳しく記述しています。

戦いの後

~プフォールが宇宙船Marathonを襲撃してから17年、一隻の奇妙な形の宇宙船が超高速で飛行していた。~

私はふと目を覚ますとプフォール用の細長い待機房(コールドスリープ用と思われる)の中にいることに気づいた。

この船は明らかにプフォールからDurandalが奪ったものであるが、中の様子が少し違うように感じる。ある場所のドアが以前グレネードを当てて歪ませた跡を残している。だが、塗装が直っている。

これとは別の時刻、別の場所で、プフォール軍第7艦隊は大きな混乱を起こしていた。何者かがあやつる宇宙船によって第3艦隊がほぼ全滅という状況になったのである。

辺境での警備という退屈な日々を送っていたとは言え、たった一隻の船によってこれだけの被害を出したことはプフォール軍全体に脅威を与えるには十分であった。

以上はマニュアルの最初に載っていた序章の文の要約です。MarathonでプフォールがMarathonから逃げ帰った後、どこかに消えたかと思われたDurandalは実はプフォールの船を乗っ取っており、あなたを連れて銀河の中心へと行っていたのです。

その途中でプフォールの第3艦隊*0を潰したのかもしれません。後に話しておりますが、Durandalはスフトと共に船を改良し、強力な兵器を装備していたようです。

ロウォン:Lh'owon

Durandalはあなたを我々の銀河系の中心域、古い恒星の廻りを巡る惑星ロウォンへとトランスポートしました。ロウォンはすでにプフォールによって支配されており、砂漠が広がる寂しい星ですが、元はスフト氏族が住んでいた星でした。

Durandalは地球の、ひいては宇宙の脅威であるプフォールをさらに打ちのめすために、スフトから聞き出した伝説とその技術やAIを探しにタウ・セティを離れ、プフォールから盗み出した船を人類とスフト族の技術で改良し、ロウォンへと辿り着いたのです。

ただ、プフォールも何かを嗅ぎ付けてDurandalとあなたに対して攻撃を仕掛けていきます。Durandalが探しているものには興味が無いようですが。

衛星軌道上からの長距離砲撃を受け混乱状態に陥ったプフォール駐留軍を尻目に、水の豊富なロウォンにある遺跡をあなたはDurandalの命に従い、調査していきます。

What's about BOB? (Volunteers)

BOB(以下ボブ)はDurandalが奪った船の奴隷用冬眠装置に入れられていたところをDurandalが助け出した者たちです。

Durandalはある遺跡でこう言いました。

彼らには感謝してもらわねばならない。プフォールに奴隷にされるところを助けたのだから。&br;今回遺跡調査のために志願兵を募った。参加するか、さもなければ再びプフォール船の不安定な冬眠装置で永久に眠りつづけるかと言ったら、皆喜んで志願してくれたよ((戦闘用に人体改造を受けて生き残るチャンスを得るか、異星人の質の悪い冬眠装置で朽ち果てるかという脅迫をされ、全てのBOBが嫌々ながら受諾したようです。件のターミナルにはどんな改造を行ったのかイメージが表示されています。))。

こうしてボブと共に遺跡を守るプフォール軍を蹴散らそうとしたDurandal。途中溶岩を注ぎ込まれるなどの反撃にもあいましたが、順調に調査が進められました。しかし、プフォールも黙ってやられてばかりではいられない。とうとう第7艦隊がDurandalに襲い掛かってきたのです。

襲撃:Garrison

第7艦隊を相手にDurandalは一人でも善戦しました。改良して遠くまで強力な状態のまま放てる極小ビーム射撃によって次々に撃ち落していきます。しかし多勢に無勢、段々と旗色が悪くなり、ボブたちによる白兵戦も負けが込んできました。

そんな青色吐息の状態の中でもDurandalは「それでも君は調査を続けなければいけない」、と言いました。圧倒的に不利なこの状況を打破するためには、なんとしても古代の遺跡に隠れた技術や秘密の種族を探し出す必要があったのです。

遺跡:Citadel

あなたは困難な状況の連続の中でも戦い抜き、段々と遺跡の核心へと近づきました。

スフト氏族にまつわる情報は次のようなものでした。(一部Infinityの内容とかぶります)

古代、ユロとピシアは平和に暮らしており、子らをまとめ、楽園を築いていた。
ある日、ワークンカクンターと名づけられた混沌により、ピシアが殺された。ユロは怒り、混沌を太陽((惑星ロウォンを照らす太陽、つまり銀河の中心にある恒星のことかと思われます。))へ放り込んだが、それでも収まらず、一つの種族であった子らを7つの種族(ナー族、カー族、など)に分断し、各所の星へ散らばせた。
これは伝説であるが、スフト氏族の由来のようである。
種族は自らの体を機械化するほどの高度な技術を持っていたが、互いに反目しあい、争いが絶えなかった。
その争いのさなかにプフォールが来襲した。
高度な技術があってもまとまりが無くては敵わない。種族は次々に捕らえられ、奴隷にされた。
それぞれの種族の&ruby(おさ){長};は急いで団結し、最後の塔に逃げこんだ。その塔でスフト氏族はプフォールを殺すウイルスを開発し、散布したため、プフォールは近づけなかった。しかし、とうとうプフォールは禁じ手を使った。高濃度の放射能を塔全体に放射したのである。塔の中のスフト氏族はほとんどが死に、残りも奴隷にされた。これはあなたが遺跡を訪れたときより1000年も前の話である。
このウイルスは遺跡でその情報を発見した後にボブ達が再び作り出してプフォールの侵攻を防いだが、サイボーグには効かず、かなり危険な状態になった。
スフトはそのほとんどを奴隷にされたが、この団結の際の会議には、出席していない種族があった。その種族の名前はカー族といい、スフト達が争いを起こす前に様々な種族の輪の中から離れ、隠れて住んでいた種族である。
彼らは独自の技術を進化させていた。他のスフト氏族とは離れていたが、いつか種族が協力し合えることを望んでいた。

Durandal(危機)

 前節のようにあなたは遺跡でその伝説を見つけ、さらにカー族と隠された技術を見つけ出しました。

 しかしその発見を活かす暇も無く、Durandalはとうとう第7艦隊に撃墜されてしまいました。ロウォンの月のひとつへ不時着したDurandalはプフォールに船内への侵略を許してしまい、陥落は目前でした。

 Durandalは自分がプフォールの手に落ちるのを嫌がり*1、あなたの手でコアを破壊するよう頼みました。

 …Durandalのコアは破壊され、あなたはプフォールに捕まりました…

捕虜:Captured & Blake

 プフォールに捕まったあなたは尋問に掛けられ、気が付くと狭い独房に入れられていました。

 しかしある日、ボブ達が助けに来てくれました。ロバート他ボブたちはゲリラ的手法であなたをなんとしてでも助けようとしました。

 ボブたちは最後の砦を築いて篭城戦をしていましたが、戦局は悪くなる一方。ボブたちはDurandalが最後に残した「遺跡の探査を続けるのだ」という言葉に従い*2、あなたを助け出し、遺跡の探索を続けることにしたのです。

起動:Simulacrums

 ある遺跡で、あなたはいくつかのコンピュータのようなものを発見しました。アップリングチップで修復したところ、AIが起動しました。なんと1000年もの前のスフトが作ったAIです。

 ソスと名づけられたそのAIは1000年前のものということもあり、話をするのは少し困難でしたが、今のスフトの状況や、人間達が行っていることを理解していき、あなたやボブたちに協力する様子を見せ始めました。

カー:S'pht'Kr

 ソスはスフトの隠れ子であるカー族を伝説に残されたメッセージから居場所を探し出し、呼びかけました。今こそ立ち上がるときだと。

 カー族は独特な丸いバトルスーツ*3を着てあなたの前に現れました。その戦闘能力は高く、不意を打たれたプフォールとその軍は次々と敗走を始めました。

 途中、あなたはあるターミナルで死んだはずのDurandalに遭遇します。アップリングチップにコアを保存し、こっそり元の船に復活していたということで、なんともしぶといAIです。そのターミナルの中でDurandalは自分が攻撃を受けて本体を破壊されてチップに潜伏していたのは都合が良かったと言っています。ソスと真っ先にDurandalが対峙していたら印象が悪くなるからでしょうか?

 ちなみにティコ*4とそれが載った船はDurandalとカー族によって沈められたそうです。

そして…

 プフォールはロウォンを撤退。君を連れて帰ると言っていたロバートはDurandalが復活したのを聞いて、他のボブと一緒に急いで地球へ帰ってしまいました。最後のステージで激しい戦いを終えたときには残っているのはカー族とDurandalだけ。Durandalも「お前を絶対に放さない」といっています。

 苦しまみれにプフォールは星を消すという超兵器「タリジーム」の使用を決めたようです。ロウォンの月と共に丸焼けになる前にあなたはDurandalの船へ戻りました。今回の戦いはどうやら終わりのようですが、プフォールとの戦闘はまだ続きそうです…。

 以下はエンディングにある文章です。

この後人類はスフト氏族、特にカー族と連携し、プフォールの母星を破壊しました。スフト氏族は解放され、平和が訪れました。数十年もすると、一部の研究員が知り、図書館に資料が残るだけとなり、人々の記憶からはプフォールもスフトも消えていきました。

 プフォールの星は消えてしまいました…。銀河の脅威は消え、平和を手に入れた人類、スフト、Durandal、そしてあなたでしたが、この物語はこれで終わりではありません。時空を超越する生命ともAIともつかぬ存在する「もの」が現れます(時間軸的には途中でですが)。それはあなたを時空の旅に連れて行き、封じられたはずのワークンカクンターの解放の危機に臨んだとき、Durandal、そしてあなたに変化が訪れるのです。その話がMarathon Infinityなのです。

終わりに

 この話はM1A1と同様、ゲーム中の各所のターミナルとMiha氏の解説書、及びゲームプレイを参考にして書いております。問題点があれば指摘するなり勝手に直すなりしてもらって結構です。

 最後までお読みいただきありがとうございました。

こぼれ話

 まず最初に重箱つつきであることを断っておきます ;)

主人公がプフォール船でもスフトの遺跡でもリチャージャーを使えるのは何故か。

 エネルギーリチャージャーや酸素供給パネルは人間の基地やMarathon内にあるのはご存知のとおりです。しかし、プフォール船やスフト氏族の故郷にある遺跡にまで *プレイヤーが使える* リチャージャーが設置されています。

なんでプレイヤーはそのまま使用できるのでしょうか。
 人間の技術で作ったデザイン仕様とプフォールのそれとが合致していたというのは[b]偶然にしてはできすぎています/b?。 この疑問について、Miha氏は解説書の中で *「ジャロの技術・文明がプフォール、スフト、そして人類の文明の祖であったからか?」* と考察されています。他の方の意見とあわせたものかもしれません。 しかしそれも飛躍した考えなのではないかとMiha氏自身断定はされていません。 僕が考えたのは普通なことですが、一回捨て身の覚悟で(あるいはスパイとして)プフォール船に進入し、[b]「寸法や形状、電圧などの仕様を調査してきて基地で変換プラグを作成した」/b?という考えです。 わりと現実的で普通っぽい考えです。

もう一つ、

プフォール船やスフト遺跡にリチャージャーがあるのはなぜか
 Marathonにリチャージャーがあるのはもちろん海兵隊が利用するためです。BOBもエネルギーを利用した機械を使うときに使用するかもしれません。また、酸素供給パネルであればどこでも必要なのはわかります。スフトは酸素がいらないかもしれませんが、プフォール軍が基地を探索を進める上で設置した可能性もあります。 しかし、エネルギーリチャージャーがプフォール船やスフト遺跡にあるのは何故か。 ハンターやサイボーグ、スフト氏族など機械化された部隊にはエネルギーが必要でしょうから、当たり前と言えます*5。それらが使うならば何ら変ではありません。

文責:HogePiyo2005/05/03 @Soldier 一部修正2005/05/13 @Soldier 誤字などを修正2005/05/24 @Soldier 章の原題を付加2005/06/11 khr What's about BOB?を修正2005/10/25 HogePiyo コメントコーナーを止めて注釈の訂正にまわしました。スフト遺跡もあり、解説書で出ていたので、「リチャージャー」にまつわるこぼれ話をここに追加しました。2006/09/18 HogePiyo 初心者の方用にあっさりとした概要の概要を載せました。


Last Modified: 2012-02-15 23:26:52