概説

 初代MarathonMarathon2 DurandalMarathon Infinityの3部作は、いずれもネットワーク対戦ができる仕様でしたが、当時のネットワーク事情の故に、シリアルポート同士を接続して2台の端末で行うか、LANによる小規模ネットワークで行うかしか考えられていませんでした。したがって、インターネットを通じて遠隔地の端末同士を結ぶ対戦は考慮されておらず、基本的には不可能であったといえます。

 また、初代Marathonの頃はパソコン通信が主流の時代であり、Marathon2・Infinityの時代になってようやくアナログモデムによるインターネット接続が一般化し始めたくらいですから、リアルタイムに情報を送受信する対戦は、通信速度の面でも無理がありました。

 しかしながら、昨今の高速インターネット接続の普及により、通信速度面でのハードルが低くなったことに加え、パソコンの高性能化もあって、ホストマシンの性能に不安がなくなったことから、Marathon界の御大Miha氏らによる、インターネットを介しての対戦の実験が行われました。

 もっとも、上記サイトの実験は、Mac OS 9上でのAppleTalkというMacの独自プロトコルによるものであり、AppleTalk自体がLAN内での通信のみを前提としたものであるのを、研究用ソフトウェアによって無理矢理インターネットに流すという裏技を使ったもので、氏の報告にもあるように、実用に堪えないとのことです。

Aleph Oneの可能性

 Aleph Oneとは、Bungie社がソースコードを公開してオープンソース化したMarathon2をベースに、OpenGLへの対応、MMLスクリプトによる拡張などを取り込んだ、Marathon互換ソフトウェアですが、これのネットワーク接続はTCP/IPで統一されています。これは、Macだけでなく、WinやLinuxなどクロスプラットフォーム化するための処置のようです。

 さらに、先日(2005/02/18)、Marathon Trilogy Releaseと称して、英語版Marathon3部作がフリー化されて公開されました。これには、ソフト本体と各種のデータファイル、純正Map、マニュアル、Mac用のMapエディタとShapesエディタなどが含まれています。

 このフリー版ファイルとAleph Oneを組み合わせて、なんとかインターネット対戦ができないか、というのが、本章で述べる内容です。